ひろのはこ

リーディングトラッカーを作ってみた

はじめに

自作リーディング使用例写真。水色の大きいアクリル板と、細長い塩ビ板で作ったもの

リーディングトラッカーとは読書の補助具です。読みたいところに被せたり、近くに当てたりして使います。 文字を見失いやすい人や、色付きフィルムで読みやすくなる人などにおすすめです。
以前は種類が少なく高価なものが主でしたが、最近はAmazonなどでお手頃価格で買えます。

※本来は上に色を被せる目的のものはリーディングトラッカーとは言わないようなのですが(読む部分に集中できるようなものをリーディングトラッカーと言うらしい)、 ここではごっちゃになってます。ご了承いただけると助かります。

今使っているもの

写真。現在リーディングトラッカーにしている、黄色いクリアアクリル板と赤い下敷きを細長く切ったもの

現在使っているものは2種類。暗記用の赤い下敷きを3cm幅にカットしたものと、レモンクリアの2mm厚のアクリル板です。
(以前はオレンジのアクリル板を使っていましたが、色付きメガネを新調したらそれだと暗すぎてレモンクリアに変更しました)

バリエーション(作ったもの)

自作リーディングトラッカー7つの写真。色や大きさ、線の入れ方などが違う

①素材
ⅰ.アクリル版
→メリット:透明度が高い、汚れに強め/デメリット:カットが難しい、光の反射、影ができる
ⅱ.塩ビ板
→メリット:カットが簡単、やわらかく本に沿う/デメリット:汚れやすい、透明度が少しおと
ⅲ.下
→メリット:手に入りやすい/デメリット:色数が少ない、暗記用のは色が濃い

②色
ⅰ.無色透明
ⅱ.有色透明(暖色系、寒色系)
→人によって見やすい色が違うので、ホームセンターなどに読みたい本やプリントを持っていって検討するといいかも

③サイズ
ⅰ.定規じょうぎサイズ(3cm幅くらい)
→一行分の透明部分があるもの、無加工のもの
ⅱ.段落くらいのサイズ(7cm幅くらいかな)
→上下に不透明部分があるもの、一本線が引いてあるもの、無加工のもの
ⅲ.本の1ページサイズ(読みたい本によりけり)
→色のみで改善する場合、読み進めるごとに動かさずに済む

カット

紙やすりで角を削っている写真

①アクリル板→購入店でのカットがおすすめ
②塩ビ板→カッターで切れる
③下敷き→少し大変だがカッターで切れる

※20cmの場合、10cmと10cmにはカットできないので注意。お店でのカットは「20cmを半分」とか、「10cmと余り」のように注文する
※カットしたところは、紙やすりなどでけずる。角も削って丸みを付ける
※カッターマットがあるとよい。刃は消耗しょうもう品なので、まめに折る。一気に切ろうと力を入れると危ない。何度もでるように切ってください

塗り

絵の具で塗っているところの写真

☆用意するもの
不透明アクリル絵の具(アクリルガッシュ)、マスキングテープ(り用のノリ少なめのもの)、筆、水と絵の具の容器(ゼリーの空容器とかでOK)、下に敷く紙など

①マスキングテープを貼る
透明にしたい部分にマスキングテープを貼る。一行分透明にするものは幅のせまいマスキングテープ(6mm幅とか)を使用
②絵の具を塗る
水少なめで塗る。乾いてから2、3度塗り重ねる
③マスキングテープをがす
外側にはみ出た絵の具は紙やすりで削れる

※アクリル絵の具は服や机に付くと取れないので注意。汚れてもいい環境で作業してください
※塩ビ板はテープのノリ(粘着ねんちゃく)が取りづらいかも

絵の具で細い線を作っているところの写真

油性ペンやポスカなどで線を引く、テープをまっすぐ貼る、などでもいいかもしれない。 ただ、テープだと使ってるうちに剥がれてしまいそうなのと、はしが粘着で汚れてきそう。
写真は、マスキングテープで細い(線になる)空きを作って絵の具で塗っているところ。

おまけ①:光源や用紙について

黄色い花と空の写真

☆光源が変わると見やすさもかなり変わります
太陽光が入る、入らない。LEDか蛍光灯けいこうとうか。ライトが暖色系か、寒色系か。明るいか暗いか。など、自分の見やすい場所を見つけてみてください。

☆用紙の色で見やすさが変わります
白、クリーム色、ピンク、緑、水色、くすみカラーなど。プリントやノートで用紙を変えられる場合は見やすい色にするのもおすすめです。

☆フォント(文字のデザイン)で見やすさが変わります
PCに入っているフォントは設定で確認できます。自分用を自作するなら、見やすいフォントにするといいかもしれません。 ただ、自分が見やすいフォントが他人ひとも見やすいとは限らないので、他人が使うものを作るときはスタンダードなものが無難ぶなんだと思います。

おまけ②:アーレンシンドローム

木の根本と草の写真。光が差し込んでいる

私の解釈かいしゃくだと、アーレンシンドロームは「視覚過敏で見え方がおかしい人が色で改善する状態」だと思っています。

ウィキペディアのアーレンシンドロームの項目では、かなり懐疑かいぎ的というか否定的、そんなの存在しないというスタンスで記載きさいされていて、 それが世界的な流れなのかな?とも感じています。ただ、私は色で見え方がかなり改善するので、それを体感していない人にそう言われても「はあ、そうですか」状態です。

正直、私の視覚が改善するのはアーレンレンズ一択いったくではないです。改善方法が安易なので、読みづらさがある人が色を被せてみるのは有りだと思っています。 改善しなかったら使わなければいいだけなので。
(ただ、子供がブルーライトカットメガネを使用していると近視が進むという研究結果があるらしく、常に視界を暗くしない方がいいのかな? それとも、過敏すぎる色だけのカットなら問題ないのかな?とか色々疑問に思っているところです。 詳しく調べてないので、はっきり言えないのですが)

日本では、筑波大学名誉教授の熊谷恵子先生が活動されていますので、気になる方は検索してみるといいかもしれません。
熊谷先生の著作→『アーレンシンドローム 光に鋭敏なために生きづらい子どもたち』