ひろのはこ

初期エッセイ

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希死念慮きしねんりょについてー①」

ひろの葉子はこ・作

(月)

みなさん こんにちは。御機嫌ごきげんよう。ひろのはこです。春風舞いしきる今日この頃 いかがお過ごしでしょうか。

ーーーイラスト:「風強すぎ」と言いながら風に向かって歩くもしゃえっと(※)

(※「もしゃえっと」とは、作者を表すキャラクターの名前です。耳が上にあって、口元がもしゃもしゃしている生き物です)

わたくしは のどがかゆくて息苦しく、鼻がムズムズして頭がぼーとしておりますが、全て花粉のせいっていうていでよろしいでしょうか。 (春が終わったら良くなるのか不安でありんす。)

ーーーイラスト:メガネとマスクをして、ティッシュボックスを持っているもしゃえっと


どうも私は、身体の不調の声を聞きすぎる傾向にあって、ひとつの作業を継続して何日も続けるのが苦手です。

(その日その日で体調、テンションも違いすぎるので)寄り道してます。てゆーかヨロヨロしてます。

ーーーイラスト:ノートパソコン、付けペン、丸っこいヒトデみたいな物体

ホントは今日も別の事しようと思っていたのですが、不安感が強くて、そっちは、明日以降にまわします。


さて、結構前から書きたいと思っていたテーマがあります。それは、【希死念慮きしねんりょについて】です!!

ーーーイラスト:「希死念慮について」と書かれたはたを持って走るクマ二匹

それで、ノートに書き出してみたんですが、話が広がりすぎて、収拾しゅうしゅうがつかない事態に。 放置してる間に、「体調ノートについて」とか「絶対的良い人について」とか 他にも候補こうほが。

でも、どれを書くにしても 結論や答えがある訳じゃなくて、「何もまとまってねぇな…」と。なら、収拾がついていない「希死念慮について」でいこう、 と思い 今書いてます。

次から本題へ…


(「希死念慮について」というのは)言わば「死にたい気持ちについて」なんですが、私は大抵たいてい「死にたい」ってなった時 「希死念慮が出てきた」って外側から思います。

ーーーイラスト:「死にたい」と言っている、絶望顔のもしゃえっと
ーーーイラスト:「死にたい」という言葉に被せるように「希死念慮が出てきた」と言っている、絶望顔のもしゃえっと

感情に引っぱられちゃうのを防ぐ意味合いもあって、多用しています。

人に言う時にも お互いのショックの度合いが減る。気がする。

ーーーイラスト:「死にたいんだ…」とクマに伝えるもしゃえっと。「え」と驚くクマ
ーーーイラスト:「希死念慮があるんだ」とクマに伝えるもしゃえっと。「え」と驚くクマ

「死にたい」って口にするのって けっこうダメージ強い。伝わりやすいかもだけど。聞く方にとっても もちろん。


ーーーイラスト:しゃべっているクマ

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© hironohako

「希死念慮についてー②」

ひろの葉子はこ・作

(月)

私は希死念慮のハードルがめっちゃ低いです。

ーーーイラスト:こんくらい→小さいハードルをルンルンでまたぐもしゃえっと
ーーーイラスト:こうかも→ゴロゴロとハードルを背中でんで、「今なんかふんだ?」と言いながら通過するもしゃえっと

日頃「死にたい」と考えない方、または 死ととなり合わせで生活している方なんかからしたら 怒り心頭しんとうかも…とも思うのですが、 これが私の現状です。


どんな種類があるのか 書き出してみると…

①「疲れた」=「死にたい」(日常)
②「こうしなきゃ」が達成できず=「死ぬしかない」(焦り、そううつ混合かな?)
③「私が消えれば全てうまくいくんでしょ」=社会的な死(人間関係トラブル)
④「この世から消えたい」(重いうつ)
⑤「自分を殺してやりたい」(16歳から何年か消えなかった気持ち)


(そ)の説明の前に(私のスタンスを記します)

「私の中のスタンス」
【死にたいと思うこと(希死念慮)→OK、許可】
(死にたい気持ちを)実行すること→規制(禁止)】


(死にたい気持ちの)実行に関しては、私の場合、躁の要素がある時が一番危険。

上の表(「死にたい」の種類①~⑤)でいくと、②(焦り)がヤバイ。④(重いうつ)とかだと、 そもそも気力が全然なく寝たきりに近いので 実行力に欠けるのですが、 ②だと空元気で、死に猪突猛進ちょとつもうしんしがちです。


死にたい気持ちを否定すると、気持ちの逃げ場がなくなって、余計つらいので、そこは否定しません。

これは他人に否定されるのも同じで、怒り属性の私は、「死ぬなんて言わない」と言われると、 「辛さを肩代わりしてくれんの? なんでそんなこと言われないといけないの?」とキレ気味になる。

「死にたいほど辛いんだね」とは なかなか言ってもらえませんね。

ーーーイラスト:口をへの字に曲げて語りかけるクマと、言い返すもしゃえっと。 もしゃえっとは、血管が浮き出て不穏ふおん雰囲気ふんいき

要は、実行までいかなきゃ良い訳で、思いとどまるための大切な人がいるかとか、弱音を吐ける場所があるか、 とかが重要なのかな、と私は思います。

「死にたい」に拒絶きょぜつ反応出さずに、その辺見て欲しいです。あとは、当然抱えてる問題。


今、一番身近なのは、①「疲れた」の意味の希死念慮です。


ーーーイラスト:しゃべっているもしゃえっと

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© hironohako

「希死念慮についてー③」

ひろの葉子はこ・作

(月)

①「疲れた」の意味で希死念慮が日常に取り込まれるまでには、それなりに長い道のりがあります。(④、⑤を書く時 書きます。(※)

(※当時は続きを書いてWEBにUPする予定でした。現在(2023年7月)はその予定はありません)

ーーーイラスト:クネクネした長い道の先に「死」があるパターンと、「死」までの近道ができて「ビュンッ」と行けるパターン

多分、その道、通いすぎて、一瞬いっしゅんで行けるようになったんだと思います。めっちゃ修行した忍者みたいな。

ーーーイラスト:忍者


「でも、どうして『疲れた』と『死にたい』が同義語なの?」
「それは『疲れた』という認識が苦手だからなの。」

ーーーイラスト:ハテナマークを浮かべ質問するウサギと、それに答えるもしゃえっと

動いた後って「疲れたなぁー 一息つこう」ってなるかと思うんですが、私の場合、頭が覚醒かくせいしちゃうことが多い。 (刺激しげきが強いほど)

「疲れているはずなのに 疲れたと思えない……!!」

ーーーイラスト:お茶を飲んでゆっくり休んでいる人と、目が少し血走ったもしゃえっと(もしゃえっとはメガネをしている)


よく「徹夜てつや明けで逆にハイ」とか聞きますが 多分そんな感じの事が日常的に起こってます。

ーーーイラスト:何故なぜかネクタイをして、「ムモモモ……」とうなるもしゃえっと。目が血走って血管が浮き出ていて、ギリギリな感じ。

で結局、何が休息をもたらしてくれるかというと、【希死念慮】とともにやってくる その後の【落ち込み】なのです。(うつっぽくなるのです。)

「死にたい」と思ってはじめて、「(あ、疲れてる)」ってわかる。実感できる。

ーーーイラスト:思いめた雰囲気のもしゃえっと


(「疲れた」の認識が苦手だとわかっているので)たいがいそこは、「疲れているはずだから」と理性で休息をはかります。

ーーーイラスト:「おちつけ おちつくんだ自分」と言い聞かせるもしゃえっと。頭では脳みそが「ギュルギュルギュル……」と加速している。

でも おとなしく横になるにはそわそわしすぎているので、結局何かやってる。 極力きょくりょく、他人と会わず、でかけるのもひかえたりします。

ーーーイラスト:ノートパソコンを操作そうさするもしゃえっと


ーーーイラスト:しゃべっているクマ

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© hironohako

「希死念慮についてー④」

ひろの葉子はこ・作

(月)

つまり、「死にたい」と思わないと 「疲れた」と思えない。(ことが多い)

ーーーイラスト:覚醒かくせいしていて(ハイ・そう)、目が血走って血管が浮き出ているもしゃえっと→ 落ち込みがあり(ロウ・うつ)、「死にたい」とつぶやくもしゃえっと

ーーーイラスト:気分の波のグラフふたつ。ひとつは、「ハイ」と「ロー」が同じ間隔かんかくり返されている。 もうひとつは、「ハイ」より「ロー」の期間の方が長い。

時間的には 落ち込みが(ハイの期間より)2倍くらい(長い)かも。


脳みそが覚醒してた期間が長い程 次の落ち込みが深いので、「ヤバイ、スイッチ切れない」と思うと 「早く沈んでほしい」という発想に。

「死にたい」と思うと ちょっと安心する。という変な構造に。

ーーーイラスト:目が血走ったギリギリのもしゃえっとと、死にたい気持ちが出てきて「ホッ」とするもしゃえっと


【「疲れた」=「死にたい」の希死念慮は 大切なリミッター】

あと、「もう嫌、何もやりたくない」という 全て投げだしたい系のリミッターも存在。

【このリミッターがないと、明らかに躁状態に突入!】

ーーーイラスト:はかり。120の目盛りを「ギュン」と超えている。

予定がつまってて、精神的に余裕がないと、リミッターが発動しなかったり、発動しても自分で打ち消してしまうので、疲れを認識できないまま、 無理を重ねることに…。

そうすると、希死念慮も②の「死ぬしかない」バージョンに移行いこうします


ーーーイラスト:しゃべってるクマ

つづく(※つづきません)


(「死にたい」の他の種類の)②~⑤は後日書きます。(※書かないです) (予定と体調(気分)によりけりなので いろいろ未定!!)

ここまで読んでくれて ありがとうございました!

ーーーイラスト:不格好ぶかっこうなおじぎをする、もしゃえっと


web: https://hironohako.moo.jp

© hironohako

後記

この「希死念慮について①~④」は2013年のもので、当時からWEBサイトで公開していました。

しかし、文字起こしは今回が初めて。とりあえず、レイアウトが読みづらい。でも、内容はなかなか良い。(自画自賛じがじさん

画像のみだと読みづらかった人にも楽しんでもらえると、うれしいです。 (今にしてみれば、画質が悪くて誰にとっても読みづらいかもしれない……)


さて、文字起こしはできるだけ忠実ちゅうじつに行ったつもりです。ただ、そのままでは流れがわからないものは、小さい文字で補足を付けました。

画像版には左上に「手描きエッセイ04~07」と記されていますが、それはややこしいのではぶいています。

(「手描きエッセイ01~03、08、09」あたりが存在します。公開の予定は無いです)

また、作者「ひろのはこ」の表記は”ひらがな”なのですが、ここでは「はこ」が「葉っぱに子供の子」で漢字表記になっています。現在はすべてひらがな表記で統一しています。


初期エッセイの「希死念慮について①~④」の内容も含めて、まとめたものが、Kindle本の『となりの希死念慮さん: 死にたい気持ちと付き合う』です。 テキスト版もあります。

1ページ目で話題に上がっているテーマ、「絶対的良い人について」は、後に『いい人ってなんだっけ』(Kindle本)にまとめました。 こちらは、イラスト版(固定レイアウト型)のみです。